ふすまの張替(襖紙について)
2022/09/28
襖紙には和紙タイプの【鳥の子紙】と糸入りの【織物紙】があり、それぞれにいくつかの
ランクがあります。
【鳥の子紙】
・鳥の子 主に機会漉きで楮(こうぞ)や三椏(みつまた)を使ったものからパルプを使用
したものまで、様々な品質があります。上質なものは、機械の漉きスピードを
ゆっくりとすることで、繊維の絡みや紙の肌合いが手漉き和紙に近いものに
仕上げています。
・上新鳥の子 鳥の子の普及品です。一般住宅や集合住宅でよく用いられ名称を「上新」
とも呼ばれています。鳥の子の肌合いを活かした無地、機械による漉き模様
後加工による模様付けなど和紙の中では種類が豊富です。
・新鳥の子 製紙から模様付けまで一貫して機械生産されています。紙は主として再生紙
を用い、印刷機による模様付けの後エンボス(浮き出し)加工が施されます。
量産性に優れ公団住宅、民間賃貸をはじめ広く流通しています。
【織物紙】
・高級織物 主としてドビー織など縦糸、横糸ともに糸目の積んだ高品質な織物です。
加飾される模様も手加工による凝った柄が多いのも特徴です。
縦糸にレーヨン、横糸に木綿や絹糸などを用いています。
・中級織物 長繊維のレーヨン糸やスラブ糸、ネップ糸などの意匠ねん糸で織られている
物が多く、手加工から機械加工まで上質なものが数多く用意されています。
消臭や抗菌機能を持つ商品もあります。
・普及織物 レーヨン糸(短繊維)やマニラ紙で織り込まれ、模様は特殊なオフセット・
スクリーン印刷機などで加工されています。種類の豊富さも特徴です。
張替年数の目安は「上新鳥の子」で3~5年。「中級織物」で5~8年とされています。
また、新しい素材の襖紙として和紙と織物の特徴を併せ持つ「変わり漉き織物和紙」は
独特な風合いを醸し出しています(私の一押しおすすめ品です)。
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金沢屋 相模大野店
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